翻訳者の年収は低い?翻訳者の給与・平均年収を解説
こんにちは!Grace School(フリーランス用オンラインスクール)を運営しているAnnaです♡
翻訳者を目指している人、興味がある人にとって、気になる翻訳者の年収。
年収は、翻訳の道へ進むべきか、諦めるべきかの判断基準にもなる重要項目です。
この記事では、翻訳者の給与・平均年収について、雇用形態、翻訳ジャンル別に解説していきます。
これから翻訳者を目指そうと思っている方、翻訳者の年収が気になる方にとって参考になる記事です👍
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☆翻訳者の年収は雇用形態で変わる

翻訳者の年収は、雇用形態によって違いがあります。
翻訳者の主な雇用形態は3つです。
・正社員
企業に勤め、正社員として翻訳業務を担当します。
企業の業種により、翻訳の種類は専門的な分野(実務翻訳)が一般的です。
・派遣社員
派遣会社に登録し、就業先で翻訳業務を担当します。
正社員と同じく、翻訳の種類は専門的な分(実務翻訳)が一般的です。
・フリーランス
フリーランスとして翻訳の仕事をします。
フリーランス翻訳者は、翻訳専業や他の職種との兼業の場合や、取り扱うジャンルも1つではなく、多岐にわたることが多いなど、人によってさまざまです。

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☆雇用形態別にみた翻訳者の給料・年収


翻訳者の給与・年収を雇用形態別に解説していきます。
・正社員
正社員の翻訳者の場合、平均年収は約475万円です※
月給に換算すると約40万円。
翻訳の仕事は、語学力や専門的な知識が必要となるので、一般事務の平均年収と比べると1.5倍ほど高いです。(平均年収が約303万円の場合)※
※参考サイト:求人ボックス給料ナビ
・派遣社員
派遣社員の翻訳者の場合、平均時給は約1,692円です※
月給に換算(1日8時間勤務20日出勤の場合)すると、約27万円です。
年収に換算すると、約324万円。
派遣社員は、正社員と比べてボーナスがない分、年収で差が広がります。
派遣社員の場合も、翻訳者は専門性が問われる職種なので、一般事務と比べて時給が高い傾向にあります。(平均時給約1,300円)※
※参考サイト:求人ボックス給料ナビ
・フリーランス
フリーランス翻訳者の場合、人によって翻訳の業務量や、経歴の違いで年収はバラバラです。
専業として翻訳業をやっているフリーランスもいれば、正社員の副業や他の職種との兼業の人もいるので、平均年収を算出するのは難しくなります。
極端な話、年収が数万円の翻訳者もいれば、1,000万円の翻訳者もいます。
フリーランス翻訳者の収入は、個人の業務量や、文字単価によって変わります。
☆会社員翻訳者とフリーランス翻訳者の給料・年収のちがい


ここからは、会社員翻訳者(正社員、派遣社員)とフリーランス翻訳者で比較した場合の、給料・年収について解説していきます。
・労働時間と業務量
会社員翻訳者は、基本的に月給(時給)での給料発生、つまり業務量ではなく労働時間の対価として給料がもらえます。
それに対し、フリーランス翻訳者は、基本的に成果報酬(業務量)に対しての給料が発生します。
フリーランス翻訳者の場合、効率よくたくさんの業務量をこなすことができれば、会社員以上の時給で仕事が可能となり、年収も多くなります。
反対に、作業効率が悪く、1つの案件に何時間もかかってしまうような場合は、時給も下がり、年収も下がってしまいます💦
・年収の安定と不安定
会社員翻訳者の場合は、毎月安定的に給料がもらえるので、精神的にも安定します。
それに対し、フリーランス翻訳者は毎月収入にバラつきがあり、特に経験が浅いフリーランス翻訳者の場合は、なかなか収入が安定せず、大変だと感じてしまうでしょう。
・固定給のメリットとデメリット
会社員翻訳者の給料は固定給で安定ですが、どんなに頑張って仕事をたくさんこなしても、固定給以上の年収を上げることは難しいです。
それに対して、フリーランス翻訳者の場合は、努力をし、スキルも磨いてたくさんの翻訳案件をこなせば、その分年収をアップさせることができます。
・会社員翻訳者とフリーランス翻訳者の決め方
会社員翻訳者に向いている人
会社員翻訳者は、安定した年収を得たい人、フリーランス翻訳者になる前の経験を積みたい人、に向いています。
フリーランス翻訳者に向いている人
フリーランス翻訳者は、場所や時間にとらわれず、自由に翻訳の仕事がしたい人、現状に満足せず常に努力を怠らない人、安定した年収にそれほどこだわりがない人、または会社員よりも多くの年収を得たい人に向いています。


☆翻訳者の年収はジャンルで変わる


翻訳者の年収は、翻訳のジャンルによっても違いがあります。
翻訳の主なジャンルは、下記の3つです。
・実務翻訳
翻訳者の仕事で一番割合が多いのが、実務翻訳です。
実務翻訳は、ビジネスに関する翻訳物が多く、企業のマニュアルや、契約書の翻訳などがあります。
会社員翻訳者の場合、実務翻訳が一般的です。
語学力の他に業種に合わせた専門的な知識が必要となります。
型が決まっているものもあるので、しっかりと学べば、翻訳の仕事がしやすいジャンルです。
・文芸翻訳
文芸翻訳は、小説や雑誌、学術書などの出版物を翻訳します。
会社員翻訳者というよりも、フリーランス翻訳者に多いジャンルです。
・映像翻訳
映像翻訳は、映画やテレビ番組、YouTubeなどの映像物を翻訳します。
製作会社での翻訳担当者として働く場合や、短い動画などの翻訳はフリーランスでの仕事もあります。
☆ジャンル別にみた翻訳者の給料・年収


翻訳者の給与・年収をジャンル別に解説していきます。
・実務翻訳者の年収
会社員翻訳者(正社員、派遣社員)の大半は実務翻訳者なので、平均年収は前述した平均年収を参考に、正社員の場合は約475万円、派遣社員の場合は約324万円です※1
また、フリーランス翻訳者で実務翻訳を扱う場合は、クライアントや翻訳者の実力、翻訳の業務量によっても変動します。
一般的に、実務翻訳の翻訳料金は文字数あたりの単価によって決められています。
例:特許明細書の場合
英→日( 200ワードの場合) 5,200円
日→英( 200文字の場合) 6,000円
このように、扱う翻訳の種類や文字数によって違いがあります※2
これをもとに、フリーランス翻訳者(実務翻訳)の収入を算出すると、
英→日( 200ワード)の「特許明細書」を、20日間で10件納品したら、52,000円、20件納品したら104,000円となります。
月給が104,000円だとしたら、年収は約125万円です。
※1 参考サイト:求人ボックス給料ナビ
※2 参考サイト:日本翻訳連盟
・文芸翻訳者の年収
文芸翻訳者は、狭き門のため、求人などが公に出ていることは基本的に少なく、年収に関する情報は、あまり知られていません。
出版翻訳の場合、一般的に収入は「印税方式」を採用します。
印税方式:本の価格×部数×印税率
例:定価2,000円の本を1万部発行、印税率8%の場合
2,000×10,000×0.08=1,600,000
印税率は160万円となります。
発行する部数や、翻訳者の知名度、実力によって収入(年収)はさまざまです。
しかし、近年では、電子書籍の影響などにより、印税率は減少傾向にあります。
有名な翻訳家になれば、年収は高額になります。
・映像翻訳者の年収
映像翻訳者の年収はフリーランスの場合、経験、実力、映像の種類によってさまざまです。
映像翻訳の場合、翻訳料金の単価は、時間単位で決まっているのが一般的です。
平均的な単価の相場は、10分あたり数千円〜1万円です。
例えば、60分の映像を翻訳した場合、6万円となり、一見単価が高そうにみえます。
しかし、60分の映像というのは、1時間で作業が完了する訳ではありません💦
動画は数十秒間の間でも、翻訳する量はたくさんあります。
また、動画翻訳は文字数の制限や、異訳する必要があるなど、知識とテクニックが必要です。
60分の映像を翻訳する作業は、数日間に及びます。
他のジャンルと同じように映像翻訳者も、年収にバラつきはありますが、有名な映画翻訳者は年収1,000〜2,000万円を超えている人もいます。
狭き門ではありますが、映画翻訳など、憧れを抱く人も多いジャンルです。


☆翻訳者の年収をアップさせる方法


翻訳者は、働き方に多様性がある分、スキルがあれば年収の調整がしやすい分野です。
・会社員翻訳者とフリーランス翻訳者の特徴を活かす
会社員翻訳者として経験を積み、会社員の年収よりも稼ぎたいと思ったら、フリーランスとして活躍し、実績を積んで単価を上げていくことができます。
反対に、フリーランス翻訳者として働いてみたものの、年収が安定しなくて困っている場合は、会社員翻訳者として転職、再就職することも可能です。
・副業として収入を増やす
働き方改革により、副業を認める企業も増えてきました。
会社員での安定した収入を得つつ、空いた時間を使って翻訳の仕事を受け、年収を増やすのも1つの方法です。
また、いきなりフリーランス翻訳者としてはじめるのはリスクが大きいという人も、まずは副業ではじめてみて、実績を積み、安定してきたら専業フリーランス翻訳者としてスタートしてもよいでしょう。
☆仕事の受注方法での年収の差


フリーランス翻訳者の場合、どこから、どのように仕事を受けるかという点でも、年収に差が出てきます。
・仲介手数料が取られる場合
フリーランス翻訳者の主な仕事の受け方は、下記の2パターンがあります*仲介手数料がとられる場合
・ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングを介し、クライアントから仕事を受ける
・翻訳エージェントに登録して、エージェント会社を通して仕事を受ける
どちらも、あいだに中間業者を挟んでいるので、手元に入る収入は、手数料を引かれた金額になり、その分収入(年収)も減ってしまいます。
手数料が引かれてしまうのは、収入面でデメリットではありますが、直接営業をしなくていい、クライアントと諸手続きをしなくてよいなど、そういった点でのメリットもあります。
・直接仕事を受ける場合
フリーランス翻訳者の主な仕事の受け方は、中間エージェントを通して受ける方法がメインですが、直接仕事を受ける方法もあります。
クライアント(企業)から直接仕事を受けることができれば、中間手数料が取られることがないので、同じ条件の案件であっても直接受けるほうが、収入(年収)はよくなります。
直接仕事を受ける方法は、下記のようなパターンがあります。
・クラウドソーシングで信頼関係が築けてから、直接仕事を受ける交渉をする
・クライアントに直接営業(応募)する
・友人や知り合いから仕事を受ける、または紹介してもらう
しかし、経験が浅い翻訳者の場合には、ハードルが高い場合もありますので、まずはクラウドソーシングなどを利用し、実績と信頼を積むことが大切です。


☆翻訳者の年収は今後減るのか


機械翻訳の精度も、以前と比べてかなり上がってきていることもあり、翻訳者の仕事は減る…年収が下がるのでは…と不安に思っている人も多いでしょう。
確かに、機械翻訳は、簡単な翻訳であれば、翻訳者に頼らず翻訳できてしまうこともあります。
しかし、言葉は日々進化して生まれ変わるものであり、機械には見抜けない細かなポイントやニュアンス、重要書類を扱う場合など、人間である翻訳者にしかできない翻訳がたくさんあります。
なので、翻訳者の仕事がなくなり、収入(年収)が減るということは今の段階では心配することはないでしょう。
・翻訳者は人気の職種
翻訳の仕事はとても人気があります。
英語を使う仕事であり、在宅でもできる仕事ということで、翻訳者を目指す人、現役翻訳者はたくさんいます。
そのため、フリーランス翻訳者の収入は、経験が浅い翻訳者の場合、安価でたたかれてしまうことも少なくありません。
多くの人が、稼げずに苦戦し、この段階で挫折してしまうのも事実です。
フリーランス翻訳者の年収が低い、稼げないと言われてしまう原因はこういったところにあります。
なので、フリーランス翻訳者として、しっかりとした収入(年収)を得ていくためには…
・常にスキルアップを意識し、学びの姿勢を怠らない
・クライアントへの対応をしっかりする
といったことを、日々諦めずに続けていくことが大切です。
日々の努力と信頼関係は、着実に収入へと繋がっていきます。
翻訳者の仕事は、諦めなければしっかりとした年収を得ることができます。


☆翻訳者の年収は働き方やスキルでさまざま
翻訳者の年収は、働き方やジャンル、スキル、経歴によって異なります。
会社員の場合は一般的な事務の平均年収よりも多く、フリーランスの場合の年収は、数万円〜1,000万円。
翻訳者としての理想とする平均年収はいくらなのか、目指すところによって、必要な知識や経験も変わってきます。
翻訳者は、自分の努力とスキル次第で年収を伸ばすことができる仕事です。
翻訳者を目指している人は、目標に向けて諦めずに翻訳者の道へ進んでください。
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