こんにちは、Annaです♡
みなさんは、スイスと聞くとどのようなことを思い浮かべますか?
マッターホルンに代表される、自然豊かな美しい景色を想像する人も多いと思います。
そんなスイスですが、実は物価が世界一高いことで有名です。
場合によっては、東京やニューヨークで暮らすよりも費用がかかるとさえ言われます。
では、なぜそんなに物価が高いのでしょうか。
今回は、スイスの物価が諸外国と比べてどのくらい高いか、物価が高い理由、そして、そんなスイスで旅行する際の節約術をお伝えします!
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☆スイスと他国との物価比較

早速スイスと他国の物価をくらべていきますが、まずはスイスの基本情報のおさらいをしましょう。
スイスがどのような国かあらためて確認しておくことで、物価の高さの理由もしっかり理解できます。
スイスはヨーロッパの中央に位置し、永世中立国として知られています。
テロや紛争の懸念が低く、多くの国際機関が本部を置いていることでも有名です。
また、スイスは非EU加盟国であり、諸外国と中立外交を積極的に行っています。
実は、これらの政治的・経済的要素も、スイスの物価に大きく影響しているのです。
では、スイスと他国の物価比較をしていきましょう。
より分かりやすくするために、生活に密着した品目の、スイスでの金額と日本での金額も比べてみました。
・スイスのビッグマック指数
ビッグマック指数という言葉をご存知でしょうか。
これは、国の物価や経済力を測るときに使用される指数です。
各国で売られているマクドナルドのビックマックをUSドルに換算し、価格を比較します。
マクドナルドのビッグマックは世界の100以上の国で販売されており、全世界でほぼ同一品質です。
そのため、ビッグマック指数を使うことで、それぞれの国の物価を比較することができます。
2021年現在のスイスのビックマック指数は7.04ドルで、世界で一番高い指数になります(7ドルを超える国はスイスのみ)。
二位のノルウェーの指数は6.30ドル、アメリカの指数は5.35ドルなので、スイスの物価がいかに高いかわかります。
ちなみに日本のビックマック指数は3.55ドルと、スイスの約半分です!
・スイスではどんなものが高い?
では、具体的にはどのような品物の物価が高いのでしょうか。
日々の生活に直結する以下の項目で、スイスの価格と日本の価格を比較してみました。
項目 | スイス | 日本 |
---|---|---|
お手頃な外食 | 3,068円 | 900円 |
ミネラルウォーター(350ml) | 461円 | 110円 |
タクシー初乗り料金 | 798円 | 640円 |
1ベッドルーム家賃(郊外)/月 | 14万3千円 | 5万8千円 |
ナイキのスニーカー | 13,891円 | 8,133円 |
インターネット | 7,117円 | 4,757円 |
幼稚園通園/月 | 283,798円 | 49,503円 |
月収(税抜き後) | 713,120円 | 316,106円 |
こうして比較すると…やはりスイスの物価は高い!
どの項目でも、日本とのギャップが大きいですね。
ただ、収入面でもスイスと日本では約二倍の差があります。
ビッグマック指数の差とほぼ同じですね。
スイスは物価だけでなく、経済力そのものが日本よりも大幅に高い、と解釈することもできます。
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☆スイスではなぜそんなに物価が高いのか

ここまでくると「なぜスイスではそんなに物価が高いの?」と誰もが不思議に思うはずです。
続いて、スイスの物価が高い理由を見ていきましょう。
・永世中立国というスイスの立場
前述のとおり、スイスは永世中立国です。
永久に他国間の戦争に関与しないという義務がある国です。
その代わり、他国から軍事的な脅威があれば、自国の力のみで解決しなければなりません。
そのため、国防や安全保障を充実させる必要があります。
これには多大なコストがかかるため、それが高い物価として反映されています。
また、永世中立国であるということは紛争のリスクが極めて低いことを意味します。
その安全性から、スイスは世界的にも信頼度が高く、多額の資金を運用するプライベートバンクが数多く集まっています。
これにより、潤沢な資金がスイス国内に流れ込み、結果として物価上昇を引き起こしています。
さらに、各国から集まってきた金融機関からの信頼を維持するためには、世界でも最高水準のセキュリティを充実させる必要性があります。
これにも多額の費用がかかるため、こちらも全体的に高い物価につながっています。
・スイス人の「自給自足」に対する意識
冒頭にも記載したとおり、スイスは周りを他国に囲まれています。
そのため、食糧やエネルギー資源は隣国からの支援が必要な場合もあります。
ただし、それらを輸送するためにはコストがかかります。
しかも、もし隣国と紛争でもしてしまったら、生活必需品の供給が止められてしまうかもしれません。
そのため、スイス政府は自国の産業を守るために大きな予算をかけています。
さらに、観光の目玉でもある広大な自然を維持するため厳しい農業政策などを策定し、環境保護にも力をいれています。
これらの要因が重なって、スイスの物価、特に食費は他国と比べても高くなっています。
・スイスフランへの信用度
スイスの通貨であるフランは「安全資産」と呼ばれるほど、投資家からの信用度が高いです。
他の全ての資産が値下がりする中でも、円とスイスフランは上昇する、とまで言われています。
また、スイスは世界でも有数の「金を保有している国」です。
金も現物の安全資産と呼ばれ、金の上昇とともにフランも上昇していく特徴があります。
スイスという国に対する信用度が高いほど、フランの通貨としての価値も高くなるため、結果として物価上昇につながります。
・スイス国内の高い人件費
最後に、スイスの高い人件費についてです。
上述のスイスと日本の物価比較表にも記載されているとおり、スイスの平均月収は日本の平均月収の約二倍です。
この高い収入には、スイス人の価値観が大きく寄与しています。
スイス人には「人件費がかかるのは当たり前。消費者側は、相手の労力と時間に対する対価を支払う義務がある」という考え方が根付いています。
日本では真っ先に見直し対象になる人件費を、スイスでは必要な費用としてしっかり計算されているんですね。
いまだにサービス残業や長時間労働がはびこっている日本と比べて、非常にクリーンで前向きな国民性です。
☆スイス旅行で節約することは可能?

さて、この記事を通じてスイスの高い物価、そしてそれに対するスイス政府の国家感やスイス国民の想いをお伝えしました。
ただ、観光客である私たちとしては、できるだけ旅費を抑えたいところ。
特に、交通費は大きく削減できる可能性があります。
最後に、その節約方法をご紹介します!
・交通機関乗り放題チケットを活用しよう
ローザンヌやベルンなど主要都市で宿泊すると、市内の交通機関の乗り放題チケットをもらえます。
これには空港からホテルまでの交通費用も含まれてる場合もあるため、普通に切符を買うよりダンゼンお得です。
また、国内のほぼ全ての交通機関を半額で利用することができる「ハーフフェアカード」というものもあります。
こちらも併用して使うとお得度アップです。

・レンタサイクルが無料
こちらも主要都市で行われている施策です。
使用前にデポジット料金は必要ですが、返却のときにちゃんと戻ってくるので安心して利用できます。
レンタサイクルで、きれいな街並みと雰囲気を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
・スーパーセイバーチケットで切符代を1/4に!
SBBというスイス国鉄のWebサイトでは、「スーパーセイバーチケット」という格安チケットを購入することができます。
乗車時間を指定する必要があるのと、キャンセルや変更等が一切できないという注意点はありますが、通常価格よりも大幅に安く切符を購入できるのです。
さらに、ハーフフェアカードと一緒に使うと、場合によっては通常価格の1/4の値段で切符の購入が可能になります。
食費や宿泊費が高い分、移動費用を工夫して、お財布にも優しいスイス旅を楽しみたいですね。


☆スイスの高い物価は高い信用度の裏返し
いかがでしたか。
高い物価で有名なスイスですが、それにはしかるべき理由があり、世界からの信用度に結びつくものですよね。
また、美しい自然や自国の産業、そしてスイスで働く人を守るため、スイス国民はその物価水準を当然のものと考えています。
値段の高い、安いだけで判断する以上の価値観がスイスにはありますね。
ぜひスイスに行ってみて、彼らのすてきな国民性にふれてみてくださいね♡
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